
こんにちわ! 妄想力を使って妄想しまくる妄想族、ザ・オタクのYaskoです。
今回のお話しは、オタクなネタが盛りだくさん!
今オタクじゃない方も、一緒にオタクの頭の回路を覗いてみてください。
もちろん真面目に、絵を描くためのアイデアの捻り出し方や、アイデアが降って湧いて出てくる方法をご紹介してますよ!
Contents
アイデアの種を蒔いて「もらう」には?
アイデアがあれば苦労はしません。
アイデア自体が浮かばないから悩むのです。
この『アイデアの種』となるものをどうするか?
簡単です。
蒔いてもらうのです。
『刺激』という手段で。
脳に刺激を与えると、アイデアの種が生まれます。
そのアイデアの種を育てるのが『妄想力』です。
まずは、妄想力について。
妄想力はアイデアを更に広げるもの、また、絵を描くという行為そのものの栄養でもあります。
想像力と妄想力はよく混同されますが、厳密…にいわなくても、この2つは全然違うと私は思います。
想像力とは、「想像を羽ばたかせる」とか「想像してごらん」のような、爽やかさを伴った、上を見上げて語るような言葉です。
一方の妄想力とは、もっと内面にグイグイ入っていく、黒歴史を伴う、オタクな言葉です。
妄想を羽ばたかせても違和感しかありません。
妄想は羽ばたかせないで、ニンマリと悦に至るものです。
そして、オタク・腐女子の方ならよーくご存知だと思います。
想像力より、妄想力の方が、戦闘力が遥かに上だということを…。
妄想力を鍛えることがなぜ必要なのか?
それは、妄想力を無くすと「何を描いていいかわからなくなる」からです。
私は20代の時にこの現象に陥り、それまで描いていた具象画が全然描けなくなりました。
描けなくなるというか、描きたいものが見つからなくなってしまったのです。
それまでは当たり前のように、「次はこれを描こう」とか「あ、これもいいな! これも一緒に描き始めるか♪」などと、ネタが尽きることはなかったんですが…。
ある日突然、いきなり「何を描いていいのかわからない」状態に陥ってしまったんです。
頭の中の引き出しが空っぽになってしまっていた
その頃はフリーランスのイラストレーターとして仕事もしていて、仕事も忙しくこなしながら、売り込みもしつつ、更にアクリル絵の具だけではなく、油絵の具にも手を出し始めた頃でした。
全てが順調に流れていたはずなんですが…だからこそ気づかなかったんですね。
目の前のことをこなすために忙しく、『楽しく妄想する時間』が、ほとんど無くなっていたんです。
俗に言う、リア充になっていたのです。
リア充が悪い訳では決してないですよ。
ないですが、創作意欲は地に落ちます。
私は元々の属性がオタクなので、「熱中できる絵以外のこと」があって初めて創作意欲が湧いてきます。
そしてそれはリアルが充実していると、そのリアルに邪魔されて熱中できません。
不幸体質な訳ではないですが、創作意欲の元を辿るとこういうことになります。
つまり、
- リアルに満足できない・こうじゃないという不満。
↓
- 捌け口を漫画・アニメ・ゲームに求める。
↓
- ハマる。その中のキャラや世界観が好きになる。
↓
- 四六時中そのことを考え始める。
↓
- ついには「自分だったらこうするな…」とか、「あのキャラはあの後どうしたんだろう…」とか、勝手に妄想し始める。
↓
- 妄想した世界を描き始める。
こういう流れです。
これを漫画や小説でやったら、二次創作としてコミケで発表してる同人誌ですね。(販売と言ってはいけません。大人の事情がありますので)
この、「妄想した世界を描く」が、私の作品の原点であります。
私の…と申しましたが、おそらく同じように、数多くの絵描きや作家さんが、妄想した世界を現実世界に引っ張り上げてるんではないでしょうか?
どうやって空の引き出しをネタで満たすか?
丁度いいタイミングで漫画やアニメ、ゲームにハマればいいんですけどね。
20代のその頃は、黒歴史もポッカリと穴が空き、なんのジャンルにもハマっていなかったんです。
今にして思えば、その状態がすでに異常なんですよ。
オタクは不治の病なわけで、そんな、黒歴史が途絶える…なんて健全な事態が起こるわけがないんですよ。
この時すでに精神が「健全に」侵されていましたね。
(健全な人ほどリア充)
そんな訳で、ここでまたしてもジタバタします。
こんなの私じゃない…(厨二病的に)
こんな筈じゃなかったのに…
きっと何かの呪いがかかって絵が描けないんだ…(そんな訳ない)
ジタバタした挙げ句、思いつきました。
「そうだ。行ったことのない場所に行ってみよう!」
と。
初めてのイタリア。干し葡萄と水で二日間。
それまで訪れたことのない国に旅行に出ました。
しかも旅行の直前に実母とのすったもんだがあって、スーパー貧乏です。
泊まる宿はもちろん、ユースホステル級の安さ以外選択肢は無しです。
ローマからフィレンツェ、ヴェネツィア…と計画を立てましたが、そもそも途中でお金が尽きるような気がしてなりません。
女ひとり。
バックパック。
ビンボー…。
不安しかない…
筈なんですけどね。
「オラ、わくわくしてきたぞー!」
と、冒険心がむくむく湧いてきたのです。
行きの成田空港ですでに妄想が始まったほどでしたから。
この旅では、お金がない故の工夫や出会いがたくさんありました。
修道院に泊めてもらったり、タクシー代がないので、ヴェスパを借りてローマの休日をやってみたり…。
あまりに貧乏で食事代もケチっていたので、列車の中で出会った人に食べ物を分けて貰ったりしました^^;
と、そんなビンボー旅行で『刺激』を受けた脳はフル回転です。
今まで休んでいた分、引き出しが空っぽになっていた分、アイデアが泉のように湧き出ます。
帰りの飛行費の中では、ネタが次から次へと止まりませんでした。
これは、何も刺激がない状態でいっくら妄想しても、アイデアの種は中々生まれないものです。
逆に、刺激を受けて種さえ生まれれば、それを妄想力で育てることはできるでしょう。
旅行なんて行けない。でもアイデアの種が欲しい…
まさに今の私の状況です。
旅行にはそんなにちょいちょい行けません。
海外旅行なんてもってのほかです。
最近はバイクのツーリングやソロキャンプで、それぞれ脳みそに新たな刺激を与えることに成功してますが、それにたどり着くまでは悩みました。
そこで、ここ10年くらいは、海外ドラマに頼っています。
これ、英語の勉強にもなるし、とてもいい方法です。
Amazonプライムで無料のドラマを探して、気になるやつは片っ端から観ています。
英語はたくさん聞けば耳が慣れる。
そう信じてますので、とにかくたくさん英語を聞くようにしています。
子供が言葉を覚えるのと同じ手法ですね。
そして、お気に入りのドラマが見つかったら、ここでも妄想力の出番です。
「ドラマを観ている者」から、
「ドラマの中で見ている者」に変換するのです。
もちろん映画でも構いません。
スターウォーズの世界でジェダイになって、ライトセーバーを振り回してもいいです。
(ライトセーバーの光が反射したミレニアムファルコンの船室の壁とかいいですね)
妄想で入り込んだ世界の、そこで見えた景色を描いてみましょう。
私は海外ドラマのスーパーナチュラルにハマりまして、ディーンの乗る車・インパラが大好きになり、インパラのハンドルを描くつもりです。
BBC製作の『マーリン』も良かったです♪
王道のファンタジー、若き日のアーサー王がカッコいいです。
そうして、日常とは違う世界や景色を見ることで、脳は刺激を受け、活性化します。
活性化して生まれた種を、妄想力で育て、広げていきましょう。
“I believe I can fly” の精神で
妄想することは、世界を広げるためにとても大事です。
この先に何があるんだろう…的な軽い〈想像〉ではなく、もっとエグめの〈妄想〉です。
「この先にはきっとクリスタルで出来たお城があって、そこにエルフの最後の生き残りたちが隠れてて、しかもその1人が伝説の魔法を使えてしかも超絶美形! でもダークサイドに堕ちそうになってるんだよなー…いや、むしろ堕ちたら堕ちたで萌える!」
とか、具体的にですね。(萌えが大事でもあります)
妄想する内容はなんでもOKです。
「もし戦国時代にタイムスリップしたらどうしよう?」でもいいですし、「この星を船として宇宙の闇を旅すること」でも構いません。
要は、自分の妄想力を使って、アナザーワールドに『旅する』ことが大事なんです。
順序としてはこうです。
脳に刺激を与え、種を蒔いてもらう
↓
生まれた種を、妄想力で育てて世界を広げる
↓
その世界に妄想で旅して入り込む
↓
そこで見えたもの、出会った人、起きた事件…を作品にしてしまう
どうやって妄想の世界を描くのか?
これは、【抽象画の描き方 思い出の景色編】のやり方と一緒です。
抽象画なら、見えた景色の色を置いていくか、線でリズムを表したり、動きを表現します。
具象画なら、むしろ全体を捉えるのではなく、ピンポイントで人物だけ、もしくは物体の一部や、景色の一箇所だけ切り取ってもいいと思います。
(インパラのハンドルとかまさにそうですね)
表現の仕方はそれぞれだと思いますが、アイデアがあり、それを広げることができたなら、もう半分以上勝ったようなもんです。
技術は練習すれば磨けますから。
描きたいものがみつからない…って状況より、よっぽど前に進んだことになります。
「何を描いていいかわからない」
もしそんな状況に陥ったら、刺激と妄想を思い出してみてください。
妄想力を磨けば、そのうち見えないものまで見えてきます。
他の人には見えない、自分だけの世界のモノです。
見えないものでストーリーを生み出すことも出来ます。
それどころか、その見えないものがアイデアをくれることだってあります。(病気ではないです)
そこまでいったら、立派な妄想族の誕生です!
アイデアの神様も、前髪しかない
「チャンスの神様は前髪しかないから、その瞬間に掴み損ねたらもうおしまいだよ」
よくそう言われていますね。
しかし実はアイデアの神様も前髪しかありません。
しかもちょっと薄毛です。
思いついた時に書き留めておかないと、あっという間に後ろ姿になり、しかもボンヤリして姿も追えません。
寝入りばなとか、トイレの最中とか、けっこう所構わず出会う神様なので、私は枕元やトレイ内にメモ用紙を用意しています。
携帯のメモ機能でもいいのでは?
いいえ。文字だと描ききれない情報があるので、紙とペンが最強ですよ。
ただし、くれぐれも誰かに見られないでくださいね。
字が汚い殴り書きならまだマシです。
ネタスケッチは、生まれたてのアイデアであり、すっぽんぽんです。
己の中のすっぽんぽんのネタやアイデアって、けっこうエグかったり恥ずかしい内容だったりしますから…。
日記を読まれるより恥ずかしいかもしれません。
ぜひ細心の注意を払って、アイデアの神様を捕まえておいてください。