
とりあえず絵の具がなくなったら新宿に出向きます。
メディウムにネリ消し、鉛筆、スケッチブック…。
おおよそ消耗品は『世界堂』にお世話になってます。(ベニヤを除く。これはホームセンター)
2年間で500円の現金会員になると更に商品が値引きされ、しかも次回から使える割り引きチケットまで貰えるという!
学生さんにも通いやすい、リーズナブルで品揃えもしっかりした巨大な画材屋さんです。
Contents
新宿御苑の入り口近く
本店は新宿東口から徒歩で約10分。
新宿通りを伊勢丹・丸井・新宿御苑方向にぐいぐい歩いていくと、ちょーっと人通りが少なくなった頃に右手に現れます。
画材屋ってこじんまりしてるイメージだったので、初めて見た時はデカさに驚きました(笑)
普通にビル。画材屋デパート。
通りに面した入り口から入り、1階はステーショナリーやポストカード、万年筆やお土産かな?的な小物まで売ってるので、実は観光客の方も多くだいぶ賑わってます。
店のかなり奥まった方にファイル売り場もあり、サイズも豊富に扱ってます。
2階はデザイン系と、コミック系の画材が中心。
漫画のトーンもあるし、色鉛筆もマーカーも各メーカー取り払ってます。
紙の種類も豊富ですよ~♪
世界の紙があります! しかもロールで買えます!
ここではクラシコファブリアーノという紙(クラシコ5)が買えたんですが、どうやら廃盤との情報が…泣
ペン画にもよく使った紙なので、また出会いたいものです。
もちろん、ザ・高級紙・アルシュもしっかり売ってます!
発色がとにかく最高なので、水彩絵の具を使う時は惜しみなくアルシュを選びます!
いや、惜しみなく使えるようになりたい!
3階は油絵具、アクリル絵の具、顔料・墨汁のフロアです。造形関連もこの階です。
スケッチブックや、筆、筆洗、デカいイーゼルやパネル&キャンバス、作業着用のツナギやリュックも売ってます。
なんでもある( ˊᵕˋ )
(こちらのお店、もちろんオンラインショップもありますが、店舗でたまにやってるセールが潔いお値段です♪)
ただし気をつけなくちゃならないのが『リキテックス』!
こちらの透明度の高いアクリル絵の具、モダンリングペーストやジェルメディウム然り、世界堂には輸入版のリキテックス商品しか売ってませんので!
私が学生時代に一番使用した絵の具ですが、当時からこれだけはユザワヤやTooに買いに走ってました。
当時アクリル絵の具の派閥が学校内にあり、ゴールデン派とリキテックス派で分かれてましたねー(^^;;
(リキテックスvsゴールデンの対決はまた別の機会に)
この他にも、世界堂には各メーカーのメディウムが売っていて、その中でも最強の硬さを誇るモデリングペーストがあります。
<クサカベジェッソ 硬練りマチエールタイプ>

チューブで売ってまして、硬さも種類があります。
とにかく硬い!
紙粘土か! ってくらい固い!
だからモデリングも盛り盛りできますよ♪
おすすめはこれに砂を混ぜたモデリング。
まるで砂壁のよな面を作れます。
色んなメーカーの画材を眺めたり、裏書きの説明書を読むだけでも楽しめますね。
世界堂の4〜5階は額縁売り場です。
4階は主に水彩画などの厚みのない作品や、紙で出力した複製画などを入れる額縁。
5階はキャンバスやパネルに描いた厚みのある作品を入れるための額縁です。
5階は重厚感も半端ないですが、4階気軽にポストカードを飾れる小さめ&オシャレな額もあります。
自分の作品を入れる目的はもとより、すで複製画が入って売られている額や、エスカレーター脇に置いてあるセール品を見つける楽しさも。
『すでに絵を描いている』方には食材の買い出し感覚で通えるお店です。
老舗とはこういうことだ。の『文房堂』
『これから描いてみたい』もしくは『その世界を覗いてみたい』方にオススメなのが、神保町にある『文房堂』(ぶんぽうどう)。
歴史も凄いです。
なんと創業・明治20年!
……ほぼ幕末じゃん (;゚Д゚i|!)
なんといってもまず外観からしてオシャレ!
というかもう佇まいがフランス!
マロニエ通りっぽい!
『老舗』という言葉が自然と出てくる、老巧な作りです。
私は世界堂よりも先にこちらの画材屋さんを知りました。
というのも、この店の真ん前に三省堂書店があり、なおかつ当時は書泉ブックタワーがあり、ちょいちょいこの界隈をうろついていたので。
初めて見た時から、このオシャレな画材屋さんの雰囲気にノックアウトでした。
店内も雰囲気あるあるです。
レトロモダンな内装に、低めな目線で並べられた画材。
入り口入ってすぐのところには、小物や海外メーカーの画材が、売っているというより「飾られて」います。
例えば透明水彩の絵の具なら、その絵の具を使って風景画を描くビデオが流れ、そしてそれを描くにふさわしい小ぶりなスケッチブックがそっと置かれ、更に持ち歩きにも便利な水彩筆が何本か、これまた味のある、革の筆入れと一緒に並べられています。
単に画材を陳列しているだけではない、その道具を使って描くという、世界観がそこに広がります。
私が初めて油絵の具を購入したのはこのお店でした。
美大に通ってい訳でもないので、とくに油絵に関しては右も左もわからないど素人。
「え、溶き油ってなんですか?」から始まり、そもそも絵筆はみーんな水で洗うもんだと思ってましたからね(笑)
こちらのお店のおじさまに大変お世話になり、各メーカーの絵の具の違いや、筆の選び方まで学ばせていただきました。その節はありがとうございました!
上の階にはカフェやアートスクール、ギャラリーも併設しています。
実はこのカフェ、まだ行ったことがないんです。。。
貧乏学生だったもんで、そんなシャレオツな雰囲気の(高そうな)お店に入る勇気はありませんでしたw。
いい大人になったので、そろそろデビューしてもいい頃合いかな^^;
アートスクールは、スポットで1回だけ参加できるクラスもありますよ!
もしも、これから絵を描いてみようかな、でもなにでどうやって描いていいかわからないな…と悩んでいたら、ぜひこのお店に足を運んでみてください。
素敵な出会いがいっぱいあると思います♪
そして御茶ノ水には、こちらも老舗の『レモン画翠』もあります。
こちらでは昔、「ボブの絵画教室」で有名な、Bob Rossのペイティングパレットを手に入れた思い出が…。
本屋に画材屋にキャンプ用品に雑貨屋。
夢と散財の街・神田神保町^^;
今回は東京・画材屋列伝「世界堂&文房堂」でしたー!
それでは。
【世界堂の駐車場について】
店舗の裏に駐車場への入り口があります。
千葉方面から来ると、明治通りで左折して、さらに旧フォーエバー21(現イケア)の角を左に曲がります。
で! ここで甲州街道に合流してトンネルに入っちゃうとダメです!
左車線キープで、丸井&世界堂の裏手を目指してください。
駐車場はビルの地下なので、エレベーターで車ごと地下に行きます。
車ごとエレベーター…このワクワク感がちょっと好きです♫