【洋書de英語学習】Slash(スラッシュ)で英語力が上がるとか、やっぱりオタクは凄いんです!

閲覧注意:今記事は、オタクなネタと腐女子なネタが散乱しております。お気をつけください。

こんにちは。海外ドラマ『ルシファー』の続編が観たくてウズウズしているYaskoです。

海外でギャラリーに売り込みをかけたり、メキシコの病院で祖母の癌治療を手伝ったり、入国審査で不審物(画材)を検査されてケンカになったり…

我が人生の強烈な出来事は、たいてい英語を使って繰り広げられています^^;

以前ちらっとお伝えしたように、今でこそアメリカ人やインド人と掛け合い漫才を繰り広げるほどの英語力を手に入れましが、中学校の英語の成績は「2」です。
先生にも半ば諦められてました。

そんな私がどうやって英語ができるようになったのか。

何が英語力の爆上げに役立ったのか。

今回はそのタネ明かしを行いたいと思います。

※英語教材の販売は行っていません!
どうぞご安心ください^^;

昭和の伝説「This is a pen.」

ある意味、これが一番よく覚えている英語です(笑)

私は昭和53年生まれ。
小学生ではローマ字しか習わず、中学生でようやく「英語」の授業が始まりました(葛飾区生まれです)。

中学校の英語の先生はもちろん日本人で、1、2回ほど、外人の先生が来た覚えがありますが、そもそも英語が好きではなかったのでうろ覚えです^^;

「Hello」も「How are you?」も勉強したはずなんですが、強烈に覚えているのはこの「This is a pen」と「Ranmaru has his language」ですね。
ランマルって名前の犬の話だったような…。
(織田信長の小姓の森蘭丸と同じ名前だったから覚えているんだと思います)

ものすごく失礼で上から目線ですみません。
英語の授業、全く楽しくありませんでした(泣)
数学の時間ほどではありませんが、中学3年の間、英語の授業を楽しみにしたことは一度もありません。

むしろ中学に入る前から、友達とフランス革命200周年で盛り上がっていたので、英語よりフランス語の方により興味を惹かれました。

『フライド・グリーン・トマト』を観て、一変した世界。

英語より壊滅的な点数を取っていた授業、それが数学ですが、高校はなんと工業デザイン系に進みます。

何故かというと、F1ドライバーになりたかったから。
当時は本気でした^^;
レーシングカートもやっていましたし、メカニックもいいな〜と思っていたので。
セナとマンセルのモナコグランプリには燃えましたね〜♪
でも一番好きなのはゲルハルト・ベルガーでしたけど。

すみません、話が逸れました。。。

高校に入学して、英語に対する意識がガラリと変わる事件がありました。

英語の先生が、ヒッピーやって放浪してた、変わり者だったんです(笑)

そんな先生の英語の授業。
まともな訳がありません。いい意味で。
教科書使った覚えないですもんw

主な授業内容は、洋楽を聴く洋画を字幕なしで観る、この2つでした。

洋楽を何回か聴いて、配られたプリントの質問に答えていく…
映画を何回かの授業で分けて観て、感想文を書いたり、問題に答えていく…

メチャメチャ楽しい授業でしたよ!

その授業で最初に観た映画が『フライド・グリーン・トマト』でした。
日本語の字幕も無く、もちろん吹き替えも無く、淡々としたストーリーを英語だけで観る。
難しそうに聞こえますが、ストーリーは理解できるんです。
完璧じゃないまでも大筋はわかります。
動画の力ですね。

この時、何よりも感動したのは、英語の発音でした。
口の動きと同じタイミングで英語が聞こえてくる。
この当たり前のことにいたく感動した覚えがあります。

それまでは殆ど日曜洋画劇場で吹き替えしか版しか観てませんでしたからね。
「外人が口を開けて英語を話してる。」
こんな単純なことがびっくりでした^^;

この英語の発音との出会いがあり、そこから一気に英語の『音』にはまり、のめり込みました。
ボンジョビ、ビリージョエル、エアロスミス…
それらの洋楽にもどっぷりはまり、意味がわからずともカラオケで歌う、とかw

そして例の『15歳でのアメリカ一人旅』という、人生の岐路が訪れる訳です。

この旅でその後の人生がまるっと変わってしまうような経験をたくさんしましたが(銃声とかね)、英語力としてはお粗末で情けない経験もしました。

オレンジジュースがもらえない事件

利用した航空会社はアメリカンエアだったと思います。
スチュワーデスさんはアメリカ人ばかりでした。
離陸してしばらくすると「何かお飲み物はいかがですか?」と尋ねてくれます。
英語でしたが、リスニングはできました。

しかし「Orange juice please」(オレンジジュースをください)が通じません!
何回言っても「Orange」の部分を理解してもらえません。

この時は諦めてコーラをもらいました…。屈辱です…。

しかし帰りの飛行機や現地ニューヨークのカフェ含め、この旅行中、ただの一度もオレンジが通じたことはありませんでした。
オレンジって、オレンジじゃなくて「お〜うれんじ」なんですよね。。。
Oの次にrが来るから。。。

そんなわけで、帰国してからはとにかく英語の発音を練習しました。
AM810のFENラジオ(今はAFN)を流しっぱなしにしたり、歌詞カードを見ながら洋楽を歌ったり…。

発音さえ合っていればどうにかなる!

発音だけは、ネイティブだと勘違いされることがよくあります。
文法は、まあ、ネイティブにはなれませんが…SPAGがねぇ…

しかし発音さえ合っていれば、文法はともかく、英語はちゃんと通じるんです!

(大学入試のための小論文とか、そういう類の英語力の話ではありません。
外人とコミュニケーションが取れて、ジョークを飛ばして酒が飲めたり恋愛相談に乗ったり、海外の連続ドラマが字幕なしで理解できる。そういう類の英語力のことです。)

ということで、英語の成績2から成長した順番としては、先に文法ではなく「発音」でした。
ではこのあと、どうやって<言葉として>英語が話せるようになったか?

ここから、2段階目、3段階目と、我が英語力が爆進する出来事があったのです。

洋書との出会い

専門学校に入学したあたりで、インタビューウィズバンパイアが公開され、これにどハマりしました。(課題の絵で描くぐらい)
そして続編があるのを知り、しかも実は主人公はルイ(ブラッド・ピット)じゃなく、レスタト(トム・クルーズ)の方だと知り、止められない勢いのまま続編の小説を探します。

しかし…残念なことに…続編の途中から、出版されてなかったんです…。

「アルマンとマリウスの話が読みたいのに〜!
 なんで出版されてないのーっ!」

と、オタク魂が全開で叫びます。

(アルマン=アーマンドは映画版でアントニオ・バンデラスが演じましたが、いやいやいや、15歳ぐらいでバンパイアになった絶世の美男子しかもフランス人? 間違いなく人違いですよね)

で、気づいたのです。

「そうか、原作を原書で読めばいいんだ!」

と。

オタクの探究心、果てしなし! ですね。
三省堂で原書を見つけ、読み漁りました。
最初のうちはわからない単語に四苦八苦し、英和辞書で調べてたりしたんですが…疲れちゃって。
しまいには、わからない単語は飛ばす・推測する・捏造する…の三拍子で、とにかく本編を読み進めました。

うん、それでもストーリーは理解できるもんです。
セリフをちゃんと読んでいれば。

そしていよいよハリーポッターと出会う

ここに至るまでに、バンパイアクロニクルスのおかげで英語力がある程度まで上がってきていたYaskoです。
『ある程度』というのは、一般的な小学校6年生の日本語レベルの英語力程度です。

国会中継や株取引のニュースはよくわかんないけど、芸能人のスキャンダルぐらいなら、何が起きたのかわかるレベルです。

その状態でよく洋書に手を出したと思いますが、オタクパワーが凄かったんでしょうね。

で、その『ある程度』は、ハリーポッターの児童書レベルと丁度マッチしたのです!

だからハリーポッターは日本語では読んでいません。
初手から原書のイギリス版に突撃しました。
1巻の最初の数十ページのつまらなさが辛かった…(T▽︎T)
実は本屋で少し立ち読みをしたことがあるんですが、その時、すでにスネイプのこの一人称「吾輩」が目に入ってやめてしまったのです。

1巻を読んでいる途中で、映画が公開されました。
映画でもしっかり「吾輩」でしたが、それよりもスネイプ役のアラン・リックマンが気になって…。
キャラが好みのど真ん中過ぎて気になって…。

2巻、3巻、4巻と、読み進めていくほどにそんなスネイプの存在が気になって気になって…

というか、スネイプの執拗なまでのハリーへの厳しい態度が気になって気になって終いにはニヤけてしまうという…腐女子の代表的な病気です。はい。
俗にいう、スネハリにはまったわけです。(腐女子の専門用語です)

気になったけど、日本のサイトを探してもこのカップリングは中々出てきません。
まだネット回線が遅い時代に、夜な夜な家のパソコンでどうにかハリーの二次創作物を探しますが、マジで出てきません。
見つけた!
と思っても、ドラハリだったりロンハリだったりしてがっくりの連続です。(腐女子の専門用語です)

それでもどうしても小説版の二次創作が読みたかったので、根気強く、頑張って探し続けました。
そしてようやく見つけました、スネハリを。

しかし…

「吾輩は…」

やっぱりこの一人称が無理ー!

だから、いくら欲しがっていたスネハリの二次創作といえど、この「吾輩」の状態じゃあ頭に入ってきません!
泣けるシーンも緊張したシーンも「吾輩」のせいで台無しです。(翻訳家の方ごめんなさい)

しかしそこで諦めないのがオタクです。
オタクの貪欲さを舐めてはいけません

気づいたんですよね。

「英語で書かれた本なら、英語圏にも腐女子がいるはずだ!」

…と。

Slash。それは、新しい世界への腐った扉…

腐女子のたしなみは万国共通でした。
ええもう、ホントびっくりするくらい、オタクは何処に行ってもオタクでした。
絵や小説のファンフィクションを作って、ネット上で発表して、意見交換をしたりしていました。

ファンフィクション(FunFiction)とは、日本でいうところの『二次創作物』のことです。

その中でさらに、日本でいうBLがスラッシュ(Slach)と呼ばれます。

キャラクター名とキャラクター名の間に「/」を入れてカップリングを表現するので、通称スラッシュと言うそうです。
(カップリングは単純にshipと言います)

ただしこのスラッシュは、日本の「×」と全く同意語ではありません。
名前の順序がそのままでも、スラッシュの場合はリバも含みます。
また、女性同士の場合もあります。

<ものすごく閲覧注意な、海外のファンフィクションサイト>

昔見たサイトは上記ではないですが、ファンフィクションのサイトはどこもなんとなく似てますね。

当時私がよく見ていたサイトに、シビルという名の(たぶん)イギリス人の有名な腐女子がおりました。
彼女の書くファンフィクションは、繊細で、切なく、キャラクター設定もしっかりしていて、まるで本当に原作の作者が書いてるんじゃないかと錯覚するほど、素晴らしい小説でした。

原作の最終巻が出る前に彼女が書いた話が、なんと原作の終わり方にそっくりでして、との当時はファンフィクのフォーラムの皆んなが「原作者が盗作した!」と騒ぐほどでした^^;

そんなこんなでスラッシュやらファインフィクションを読み漁り、読み漁っているうちに、気づいたら英語力が爆上がりしていました!
爆上がりしていることに何故気づいたかというと、三省堂で洋書を物色した時、「小説」と「伝記」のジャンルの本は殆ど理解できたからです。

その本が書かれた国の言語で読む面白さ

ファンフィクションだけでなく、色々なタイプの洋書を読んでみました。
フィクション、ノンフィクション、アート関連の書物なども。
その中で、日本の漫画が翻訳されている本にも出会いました。
絵やコマ割りはそのままで、台詞だけが横書きの英語になっているものです。

なんていうか…、違和感が凄かったんですよね

原作を日本語で読んでいるから、細かいニュアンスの違いや表現の仕方の違いに戸惑い、違和感を覚えて読み進められませんでした。

この感覚どっかで覚えたことあるな〜…と記憶を探ったところ、
「そうだ! スネイプの『吾輩』と同じ違和感なんだ!」
と思い当たりました。

セブルス・スネイプの一人称は「I」で、私でも僕でも吾輩でもないんです。
ロード・オブ・ザ・リングスのアラゴルンも、俺でも私でもなく「I」が一人称なんです。
逆に日本語で「オイラ」と自分を名指しするキャラに、「I am 〜」とか喋られてもやはり違和感しかありません。

このことに気づいてから、映画もできるだけ吹き替えは見ないようにしています。
中国語はわからないので字幕が必要ですが、でもやはり音声は中国語のままがいいですね。

もしこれを読んでいる貴方がオタクで、好きなカップリングがいるという方。
試しに海外版のファンフィクションを読んでみてください。

もしくは海外ドラマが好きで、本編は終わってしまったけど、二次創作でいいから違うエピソードが見たい!という方。
ファンフィクションフォーラムで検索すると、たとえそんなに有名な話じゃなくてもヒットしてくると思います。

やはり興味のあるものの方がのめり込みやすいですからね。
読み進めているうち、自然と英語力が上がっていく…なんてことが起きるはずです。
分厚いテキストを買って、小難しい文法から順番に習っていくよりは、好きなものを読んで語彙力がつく方が何倍も楽しく、そして続けられます。

今回は私流の、オタク流儀な英語学習方をお届けました。
オタク女子の英語学習に、ほんの少しでもお役に立てば幸いです。

チルドレンブックだからと馬鹿にできないクオリティ!

ハリーポッター以外にも、児童書ジャンルの洋書には面白いものがたくさんあります。
英語もそれほど難しくないし、話の展開も早いので、難し過ぎて途中で嫌になる…という確率も下がります^^;

  • ダレン・シャン
  • アレックス・ライダー
  • パワー・オブ・ファイブ…

昔はそんなに有名じゃなかったのに、今では映画化までされて超有名になった作品もありますね。(日本でコミック化されたものも)

逆に、児童書だと勘違いしていたロード・オブ・ザ・リングスは、小学生程度の英語力じゃあ大変でした(汗)
ステップアップにはなりましたが、気合が要りました^^;

おすすめの記事